女総長、いざ参らん!
隠しているつもりなのだろう。
でも、隠しきれてない。
私以上に辛い思いをしているのがわかる。
そうだ
私には私を思ってくれる人がたくさんいる。
お母さんも志龍も新撰組も。
だから私はちゃんと現実を受け入れなきゃいけないんだ
裕「それは?」
母「妖狐の種類よ。」
裕「種類??」
母「えぇ。
私やあなたのおばあちゃんは黒狐(コクコ)でこれが私たち一族の種類。
でも、数百年に一度、白狐(ビャッコ)として生まれてくることがあるのよ。
そして、
月姫もあなたもその白狐なのよ。」
裕「…そうなんだ。」
私がそう呟くと、ちなみに、と言い、髪の色もそのせいだと教えてくれた。
母「ここまでは大体わかったかしら?」
裕「うん。」
母「そうしたらここからが本題よ。」
ゴクン
母「あなたには新選組と一緒に鬼を倒してほしい。」