女総長、いざ参らん!
裕「え、なんで?? 鬼はもう全滅したんじゃ…」
母「まだ生き残りがいたのよ。
その鬼たちは私たち一族に敵討ちをしに殺しに来た。まだ裕紀が4,5歳くらいの時よ。
その時、私とお父さんは殺されたけど、あなたとおじいちゃんは無事生きのこ「ストップ、ストップ!」どうしたの?」
裕「いや、どうしたのじゃなくてさ。話についていけないんだけど…
私、鬼が来たとか知らないよ?
それに、お父さんとお母さんは事故で死んだんじゃないの?」
私はパニック状態になってる。
なんせ、私の記憶とお母さんの話してることが全く違うんだ。
しかも、鬼が来たとか…
いくら幼い時でもそれくらいは覚えてるはずだ。
母「そう言えば、まだ言ってなかったわね。
簡単に言うと、裕紀、あなたの記憶は私が改ざんしたわ。」
裕「改ざん?そんなこと出来るわけ「出来るのよ。」…どうやって??」
母「私たち一族、黒狐の能力よ。ただ、白狐にはないわ。」
そうなのか、と感心する反面、妖狐にそこまでの力があったのかという驚きもあった。
母「だからあなたは私たちが鬼に殺されたことを知らなかったのよ。」
確かに言われてみれば私はお母さんとお父さんが事故で死んだ時の記憶がない。
おじいちゃんに教えてもらっただけだった。