女総長、いざ参らん!
総「ふぅ…」
一息ついて落ち着きを取り戻す。
あまり焦ってもいい結果は出ない。
それに柄に合わないから。
それにしても、裕紀ちゃんの好きな人って誰だ??
あまり考えないようにしたが、それは無理らしい。
まず、平隊士というのは無いだろう。
そしたら、近藤さん…
ないな。
山南さんとか源さんあたりもないだろう。
となると、残りは三馬鹿と、一くん…
ありえる。
可能性は全然ある。
三馬鹿は一緒にいて楽しいし、一くんは大人っぽい。
この四人はあぶない。
あぶないけど、もう一人。
もっと危ない人がいる。
土方さん。
多分、この人の可能性が一番高い。
顔はイイし、頭もいい。
今までだって遊女から沢山恋文をもらってる。
土方さんは全部相手にしてなかったけど。
きっとそれは、まだ、あの人の事が忘れられてないから。
でも、裕紀ちゃんは今までの人達とはまた違う。
土方さんが惹かれる可能性だってないわけじゃない。
そういえば、と昨日の夜のことを思い出した。
僕は土方さんに言ったことを後悔した。