女総長、いざ参らん!
言われてみれば一番大事な問題だ。
何故今まで忘れていたのか不思議なくらい。
頭を抱える私を見て土方さんは、煙管を口に含める寸前で動きを止めた。
土「…もし、」
そこまで言うと真剣な顔でこっちを見る。
私もそれに応えるようしてに真剣な顔で彼を見る。
土「もし、未来に帰るかここに残るか、選べるとしたらお前はどうする?」
裕「…え?」
そんなの考えた事無かった。
いや、もしかしたら考えないようにしてたのかもしれない。
どっちかを選ぶという事は、どっちかを捨てるという事だから
土方さんの言う通り、もしそうゆう選択を迫られたら私はどっちを選ぶんだろうか。
そもそも選ぶことが出来るのだろうか。
未来には拓真たち、志龍のみんながいる。
ここには土方さんたち、新撰組の人達がいる。
気づけば 新撰組は私にとって志龍と同じくらい大切な場所になっていたんだ。
普通に考えれば未来に帰るのが一番良い答えだ。
いや 本当ならばそうしなくてはならない。
だけど、此処を捨てて未来に戻るには大事なモノをつくり過ぎた。
すんなりと此処から離れる事はもう出来ない。
でも、だからと言って 志龍を捨てる事が出来るわけでもない。
…無限ループだ……
裕「はぁ…」
土「…どうするか悩んでんなら 俺は未来に帰ることを勧める。」
裕「え?」