女総長、いざ参らん!



沖田が出て行った部屋の中でぼーっとしていた。

暫らくして、先程土方に言われた言葉を思い出す。


…仲間だと言ってくれたことが凄く嬉しかった。


だけど今考えるべきはそれじゃない。

あまり浮かれてもいられないんだ。


今考えるべきことは、これからの事。


私がこの時代に来た理由は鬼退治の為だとお母さんは教えてくれた。

そしてそれは恐らく近日中。

未来へ帰るタイミングが有るとすればその後しかない。


強制的に帰らされるかここに残されるのであれば何も出来ないが、もし選べるとしたらどうする?


もし仮に私がこの時代に残っているのだとすれば未来の皆はどう思うのだろうか。

私の事なんて忘れて自由に生きていくのか。

それならそれでもいいと思う。

皆が辛い思いをしないなら。


でも、それは結局逆にとっても同じこと。


私が未来を選んでもここにいる人達は私のことを忘れれば何の支障も出ない。


祐「はぁ。」


考えても同じことの繰り返しで思わず溜め息が零れた。


沖「どうしたんですか、溜め息ついて。」

裕「うわっ、沖田さん!」


何時の間にか部屋の中に居た相手に驚き大声を出した。

が、当の本人はケラケラしている。


沖「ははっ、そんな化け物を見たような反応しないで下さいよ〜」


言いながら私の正面に座る。


沖「で。話って何ですか?」

裕「話?……あぁ、、あああ!!」


さっき自分が言おうとしてた言葉を思い出し思わず恥ずかしくなって声が出てしまった。
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