雨音で奏でて…二人きりの世界
「好き嫌いはないですよね?
上手い和食の店に行きますけど
何かリクエストがあれば変更します」

「おまかせします須賀くんに…」

「そんな可愛く言われると…
俺、今必死で我慢してて
本当は抱きしめたいんっすよ?
嫌われんすっげえ怖いから
ジャブってみましたけど…」

「私…そんなキャラじゃないから
付き合ってきた人にそんな風に
言われたことなかったから…
ごめんね?どう答えていいか」

「限界っす…芽里さん」

大きな硬い胸の中…
見た目よりずっとたくましい筋肉のある
腕でぎゅっと抱きしめられて…

何故か…泣きそうになった

「芽里さん…反則ですから
その真っ赤な顔も、潤んだ目も
見た目より柔らかいものも…」

「あ、やだっ
恥ずかしいよ…須賀くん」

「拓真でお願いします
こんな風に言うつもりは無かった
好きです芽里さん…ずっと夢みてた
俺と付き合ってもらえませんか?
彼氏として恥ずかしくないくらい
仕事も頑張るし、
男としても頑張りますから…」

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