雨音で奏でて…二人きりの世界
拓真君が少し照れくさそうに

手で顔を覆いながら…

「芽里さん…デート続行して
イイっすか?」

恥ずかしくて縦に首を振るのが
やっとの私って…

女子力なさすぎ?

チラリと横を見たら真面目な顔の
拓真君がいて

益々、ドキドキしてしまった…

「親父がずっと俺に
言ってきたとこがあって
本当に好きな女ができたら
連れていって見せろって
場所なんっすけど…」

「なんかどうしよう…拓真君が
優しくするから泣くかも私!!
あ、でも気にしないで
勝手に涙が出るだけだから…」

「勝手にですか…
わかりました!知らん顔します
や、抱きしめたいかも俺
芽里さん…可愛すぎるから」
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