雨音で奏でて…二人きりの世界
ナビから古いラブバラードが
流れてて…

大きな手が優しく繋がれて…

マリン系の爽やかな匂いがして…

ハンドルを切る横顔がカッコよくて…

心地良くハスキーが

芽里さん…と呼ぶ

すれ違う車のライトが眩しい…

途中で寄った真夜中のコンビニで

私を庇うような仕草をみせてくれる…

芽里が拓真君を好きになる要素が

たっぷりありすぎて…

少しずつ車内での
二人の距離を縮めて…

「フッ、芽里さん
緊張してますよね?
ここから伝わります」と

繋がってる手を顔にくっつけて…

いたずらっ子みたいに笑う

もう!お手上げ…

久しぶりのドキドキに戸惑いながら

自分の気持ちを素直に

伝える…ことに決めた芽里

「拓真君…きっと結構…早めに
答え出ちゃうよ私?
後でやっぱりごめんなさいは
無理だけど…いいのかな?」

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