雨音で奏でて…二人きりの世界
「俺の長い片想いなめないで下さい!
やっと二人きりですよ…
ほら、恥ずかしいですけど
これが正直なトコです」

胸に当てられた手から
大きく動く心臓の音…

私の方が…ドキドキしてるんだと
思ってたから驚いた

拓真君の真剣で真摯な告白

私のど真ん中に
命中したんだね

「そろそろですから…」

外を見たらすっかり町はずれで
音楽をなくせば…

虫の音と水の流れる音がして

ゆっくりと止まる車から下りれば…

そこは満天の星空ときらきら光る
ネオンが真逆で…
とても神秘的な場所だった

「小田 芽里さん
俺と本気で恋愛しよう…
まだ、頼りないだろうけど
頑張るから貴方に負けないように
守れるように…」

「よろしくお願いします」

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