雨音で奏でて…二人きりの世界
この時、何故

すんなり答えが出たのかなんて

何度思い出しても
分からずじまいだと思う

拓真君の真剣な目に

やられてしまったと…言うくらいかな


満天の星空の中

私を軽々と持ち上げて

チュッとリップ音を鳴らして

おデコに軽くキスをした…

照れくさそうに笑う横顔を忘れない

この先、どれだけ拓真君を

好きになるんだろう

そんなことを思いながら

車はウチまでゆっくりと走る

「本当は帰したくないけど…
駄目だよな…やっぱり
芽里さん、明日の夜は帰りたい?」

「やっ、そうだ…ね、うんっと
あはは…」

誤魔化しきれない気持ちが

繋がる手から溢れでて…

少し力が入ってしまう

「だからツボなんだって
可愛すぎる
芽里さんが悪いんだ…」

そのまま抱きしめられ…

その結果…
着替えを詰め込んだ
鞄を持って…

拓真君のお宅に
お邪魔する事になりました…
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