雨音で奏でて…二人きりの世界
secondーrain
月曜日は朝から

雨が降りだして…

出社には早めのバス停でも

人が結構いて…

芽里は少し緊張している

いつもと同じ朝なのに

拓真君を感じている自身に

4年ぶりの恋に戸惑ってしまう

会社の裏口を挨拶しながら抜け

秘書室に着いた途端

後輩たちが飛んできた!!

「メリ先輩〜おめでとうございます
私たち須賀の同期組で
ずっと応援してたんですよ〜
なんか嬉しくて…」

「あ、あ〜ありがとね
でも…ヤダよねぇ?
ずいぶん年上なのに営業部のホープ
と付き合うなんて…ね、」

「え?年上って、
メリ先輩の事ですよね…?」

「結構…まわりの後輩たちも
須賀の応援してましたよ?
どんなに誘っても好きな人が
いるからって断ってたみたいですし」

「そ、そうなんだぁ…
堂々と付き合う事に決めたんだけど
申し訳なくて…居た堪れなくて…」









< 32 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop