雨音で奏でて…二人きりの世界
芽里は…全身から力が抜け

自力で歩くのも無理なくらい
ヘトヘトにされ、

我慢できないほど悲鳴があがり

喉もカラカラで…

やっとひと息かと思えば…

再び…長くて綺麗な拓真君の指が

芽里のいい場所を探し当て

そのまま…溢れ出すほどのシビレを感じ

本当に生まれてはじめて

意識を飛ばした!!

芽里が目を開けたのは…多分

次の日のお昼を過ぎ、お腹が減ったから

と言うなんとも情けない理由で…

拓真君の腕も足も…体ごと絡みつき

愛情の多さに胸が震えて…

ギュ〜って…抱きついた!

「おはよ芽里、そんな可愛いことして
まだ、足りない?」

「それは…ない。
4つも年上なのにリードできなくて
ごめんね…拓真君こそ物足りなかった?
か…な」

「俺?!俺は最高の24の誕生日
プレゼントもらった…
ずっと前から欲しかったもんだし」

チュッとリップ音を鳴らして
ベットから出た拓真君は…

鞄の中から小さな箱を出し

芽里に手渡す…

「これ、俺のモノって印…
付けて欲しい」

ピンクの丸い箱から出てきたのは

独占欲の表れ…指輪

ハートのモチーフが

銀色に光るとても素敵な物で…

仕事中でも大丈夫なように…と

考えられたデザインが拓真君らしくて






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