雨音で奏でて…二人きりの世界
芽里は時計か、ビジネスバックを…
と思っている

でも…拓真がさっきから

気に入ってるらしい物は?

キーケースとか…ネクタイとかの

手頃な値段のものばかりで…

芽里は少々不満だ!

「拓真…やっぱり自分で探す
とりあえずお茶してて」

「こんなに人がいるのに
メリを一人にはできないだろ?」

「なら…何にも言わないで
見てるだけねにしてね、いい?」

うん、うんとうなづいた…

10分後…

それは嫌だ!

俺には高価すぎて使えない!

などと芽里の手から奪い

ちっとも買い物ができない…

「拓真ぁ〜もう、無理
あそこのベンチに座ってて!!」

ちょっと強く言ったからか
大人しく座りにいってくれた…

結局、前から目をつけていた

マスタードカラーの皮でつくられた

ビジネスバックに決めた!

大事に使えば永く使えるし

これからの拓真の仕事が
上手くいくように…と願って
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