雨音で奏でて…二人きりの世界
12月も半ば…

資料室で調べ物をしていた俺

確か…マーケティング部の奴だと思う

「小田メリ最近、痩せたよな?」

「なんだよ、お前も狙ってんのか」

「彼女を狙ってねぇ奴なんて
嫁もちか、同期ぐらいのもんだろ」

「まぁな…営業部の年下の男とは
上手くいってないみたいだしな
昨日か一昨日、
目が真っ赤だったらしい」

「ま、そんなもんだろ…
すぐに別れるさ!
小田メリが可哀想だよ」

拓真は自分の自惚れと

彼女への甘えを恥じた…

これじゃあ釣った魚になんとやらの

その辺のオヤジじゃねえか!

ありえねぇよ…俺。

もう少しでクリスマス…

大好きな芽里を本当に大事にしたくて

付き合ったはずなのに

本当にバカだ!

その場でメールをした…

今日の夜家で待ってて欲しい…と
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