雨音で奏でて…二人きりの世界
芽里も拓真に合わせて

有休消化をすることに決め

軽く温泉旅行に出かける

拓真が部屋風呂のある有名な旅館

を予約してくれて…

「クリスマスに逢えなかった
埋め合わせだからな
食事も部屋で取れるようにしたから
ずっとふたりで過ごそう」

少し男らしくなった彼が

芽里を抱き寄せた…

「やっぱり痩せたよな芽里…
本当にごめんな」

「仕事のせいだよ
拓真は悪くないから」

久しぶりに愛し合った夜…

ふたりとも満足感で満たされて

深い眠りについた

途中で数回うっすらと目覚めたが

お腹の虫を鳴らしながらも

本気で目覚めたのは…

夕方で、すっかり疲れも抜けて

ふたりでお風呂に入り

拓真のハスキーな声が

耳もとで反響する…

芽里は全身を預けてトロトロに

溶けて…夜ご飯は宅配ピザを頼んだ
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