雨音で奏でて…二人きりの世界
この当たり前のような夜が

芽里にとって最高に幸せ

聡子のこともあってなのか…

拓真の毎日を支えることを

少し想像して…胸が高鳴った

「芽里…あんまり飲むな
この後は俺だけのモンだからな」

「あらま、お熱いわね」

もう!お母さんったら…

須賀家は今日も笑い声がイッパイである

最近、父から電話があって

拓真との事を話した…と
お母さんが言っていた

近々、帰ってくるらしい…

とりあえず父親だから…
挨拶はしないとね

何にも言うことは無いだろうし、

今更、娘の結婚に何か言える
立場じゃないからね

拓真のご両親も一緒に
挨拶をすることになり

結婚を前提としたお付き合いの
承諾を貰えればと

則夫さんと輝子さんからの提案もあって

一度皆んなで会うことになった

何だか芽里は腹が立つけれど

拓真が優しく笑うから…

イライラがおさまった…

7月の頭に休みが取れるから…と

ホテルで会うことになった



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