雨音で奏でて…二人きりの世界
両親side

早々と挨拶を終え

大切な子供のこれからの話になるが

芽里の父はほとんど意見はなく

須賀さんの良いように…と

黙りこむ。

拓真の母である輝子は…元々
サッパリとした性格であるからして

「家としては今すぐにでも
芽里ちゃんを貰いたいぐらいです
けどね、大切なお嬢様ですから
遠慮していたんです私たち…」

「母さん…チョット落ち着いたほうが
良いんじゃないか?」

「いえ、中々会えないんですから
芽里ちゃんを娘にする為に
私は今日きたんですよ!」

「そうでしたか…
僕としてはふたりが望むとおりで
後は、妻に任せます」

「左様ですか!
なら、話は早いですわね
芽里ちゃんを早く幸せにできるように
拓真が頑張るだけですもの
何か決まりましたらおしらせします
では…ご機嫌よう」

「こら、輝子!
芽里ちゃんが遠慮するだろ?
小田さん…こちらとしては
きちんと順序を守りたいと考えています
まぁ、忙しい二人ですから
結納は簡単にすませるとしても
式はきちんと…」

「ありがとうございます。
芽里を宜しくお願いします」

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