雨音で奏でて…二人きりの世界
1年間の遠距離恋愛はけして短くない

ふたりの関係を大きく変える事だって

あると思う…

芽里は今にもさみしさに負けそう

拓真は平気な感じで

引越しの準備も整えて…余裕?

「芽里、不安なんだろ?
俺を信じてろよ
…あっちで男を磨いて来る」

「そんなの磨かなくてもいい!」

「1年間の遠距離恋愛の間
芽里にここに住んで
貰うのは駄目だよな?
俺が急に帰ってきた時に
芽里にいて欲しい…勝手だけど」

「いいの?ここに住んで…も」

「当たり前だ!
1年間の間に芽里の好きなように
家具とか、カーテン、絨毯や
キッチンも…したらいい
川崎から帰ったら
すぐにプロポーズするからな
それまで待ってろ…な?」

「うん、うん!待ってる!」

「だから…可愛すぎなんだってば」

拓真の腕の中優しくそっとキス…

切ないほど求め合っていても

苦しいほど愛し合っても

離れる日が来るのだから…

笑って過ごそうね

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