雨音で奏でて…二人きりの世界
「芽里…雨の日には俺を呼んで?
晴れの日も、雪の日もあるだろうけど
雨の日の夜は俺が芽里を手に入れた
大切な日だから…な」

芽里は思う…

雨の日には心の中で拓真を呼ぼうと…

切なく甘い彼の腕の中で

そんな日がない事を祈って…

芽里は拓真を送りだした…

「芽里、いってきます」と

指輪と頭のてっぺんに

キスを残して…

「拓真、いってらっしゃい。
無理せずに頑張ってね
泣かないで待ってるから…」

そのセリフを言いながら涙を流す

愛しい女はただ一人…

でも、きっと明日には笑ってるんだろな

それが、拓真の惚れた芽里だから

親父、母さん。

俺の大切な人をよろしく頼むよ

宝物はウチにしまっていくことにする

寂しくないように…

いつでも俺が飛んで来られるように…

1年間離れていても…

どんな時でも…

芽里…愛してる
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