クールな君は病人嫌い
ガラッ
どうですか、みゆさん。
そういいながら入ってきたのは手術をしてくれた先生。
いわゆる、命の恩人。
お母さんとお父さんはすぐに頭を下げ涙ながらにありがとうございました、と繰り返した。
そして俺も、
「本当にありがとうございました!」
と頭を下げた。
数分間、みゆと先生は2人で話をした。
終わりました、と出てくる先生の顔には笑みがあった。
そして、病室の中にもひとつ、満面の笑みがあった。