永遠の片思い

【職人やろうと思ってたのにこんなんじゃ無理だなあ...】



すると、部屋のドアが開いた。



―ガチャッ―



パッと見ると、弟の慎也(しんや)が立っていた。



【何?】



【まだ、仕事見つかんないのかよ。】



【だって、いいとこあんまないんだもん。】


【あっそ。】



そう言って、ジャンプと言う雑誌を持ってリビングに戻った。



【あっそって言うくらいなら聞くなよ。腹立つなあ!】



タウンページやらガテンやらを投げ付け、布団に横になる。


< 3 / 63 >

この作品をシェア

pagetop