永遠の片思い

―ガチャッ―



玄関の音が聞こえる。


おかん帰って来た…



そう思いながらもまた寝る育美。



すると…



―ガチャッ!―



今度は部屋のドアが開いた。



【おい!起きろ。】



おかんがゥチを起こす。



【…ん?】



【あんた…仕事見つからないなら、お母さんのとこの仕事場来る?】



前から、おかんの仕事場のことは聞いていた。
確か...
製本屋とか言ってたような気がする。
その仕事場の人達のこともちょくちょく聞いていた。



ゥチは、バッと起きて叫んだ。



【行くっ!!】


< 5 / 63 >

この作品をシェア

pagetop