永遠の片思い
―ガチャッ―
玄関の音が聞こえる。
おかん帰って来た…
そう思いながらもまた寝る育美。
すると…
―ガチャッ!―
今度は部屋のドアが開いた。
【おい!起きろ。】
おかんがゥチを起こす。
【…ん?】
【あんた…仕事見つからないなら、お母さんのとこの仕事場来る?】
前から、おかんの仕事場のことは聞いていた。
確か...
製本屋とか言ってたような気がする。
その仕事場の人達のこともちょくちょく聞いていた。
ゥチは、バッと起きて叫んだ。
【行くっ!!】