いろはにほへと
ほんとうは。
『前から訊きたかったんだけどー少しも、胸が躍ったり、ワクワクしたりしなかったの?』
戸惑いの方が大きかったけれど、全部。
自分の持っていなかったような、心が締め付けられたり、ふわっとなったり、軽かったり、重かったりする初めての感情が、毎日大量に投与されたみたいだった。
他人のートモハルの力になりたいと思ったのも、初めてだった。
毎日、ジェットコースターに乗っているように急上昇急降下の繰り返しだった。
でも。
その内、怖さよりも、頂上からの風景を、見てみたいと思う気持ちが上回った。
『いつでもどこにいてもずっと守ってあげられる訳じゃないの!』
守られている事にすら、気付かないまま。
自分から闘おうともせず、自分自身すら、疑ったままなのに。
てっぺんからの景色はさぞかし綺麗なんだろうと、調子にのって、背伸びしていた。
それは全部。
自分じゃないみたいだったから、できたことなんだ。
鏡に映る自分は、自分じゃないから。
『前から訊きたかったんだけどー少しも、胸が躍ったり、ワクワクしたりしなかったの?』
戸惑いの方が大きかったけれど、全部。
自分の持っていなかったような、心が締め付けられたり、ふわっとなったり、軽かったり、重かったりする初めての感情が、毎日大量に投与されたみたいだった。
他人のートモハルの力になりたいと思ったのも、初めてだった。
毎日、ジェットコースターに乗っているように急上昇急降下の繰り返しだった。
でも。
その内、怖さよりも、頂上からの風景を、見てみたいと思う気持ちが上回った。
『いつでもどこにいてもずっと守ってあげられる訳じゃないの!』
守られている事にすら、気付かないまま。
自分から闘おうともせず、自分自身すら、疑ったままなのに。
てっぺんからの景色はさぞかし綺麗なんだろうと、調子にのって、背伸びしていた。
それは全部。
自分じゃないみたいだったから、できたことなんだ。
鏡に映る自分は、自分じゃないから。