いろはにほへと
浅き夢見し
浅き夢見じ
酔いもせず
いろはにほへとの唄はー
花は咲いても、散ってしまう、それは真実だと思ってたし、今も思っている。
でも最後の部分は間違ってると思う。
なぜなら。
ついこないだまで、馬鹿みたいにガキになりたいと願っていた俺が、今は悟りの境地に達してる気がしているのに。
何にも感じないなんてことはない。
世界を悟っても、儚い夢を見なくなるなんてことはなく。
手に入らない実在しないかのようなものに振り回されずに、穏やかでいられるなんてこともない。
儚い夢も腐る程見てるし、手の届かない笑顔に、幾度となく胸を焼かれてる。