いろはにほへと
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ホームルームも終わって、明日から夏休み。
「ねぇねぇねぇ!Luce(ルーチェ)のハルがさ、居なくなったって本当!?」
「あー!なんか、テレビかなんかで言ってたの、観た!」
「えー!じゃあさ、一般人に紛れてるんだから、普通に電車で隣に座ってたりとかすんのかな!?」
「きゃぁぁ!それ超嬉しいかも!」
「でも、ルーチェはメディアの露出少ないから意外と気づかないかもよ?特にハルはいっつも下向いてるし!」
ピカピカ、キラキラ、している女の子達が、何やら盛り上がっている。
それを余所に、私は黙々と帰り支度を整え、静かに教室を出て行った。
ああいう子たちは、毎日をどんな風に過ごしているんだろうかとか。
そんなの考える事すら思い浮かばないほど、私は今の状況に満足していて。
今のまま、この静かで平和な世界が、ずっと続いていくんだということに、疑問の余地はなかった。
まさか、その静寂が、明日引っ繰り返ることになるなんて、微塵にも思っていなかった。
ホームルームも終わって、明日から夏休み。
「ねぇねぇねぇ!Luce(ルーチェ)のハルがさ、居なくなったって本当!?」
「あー!なんか、テレビかなんかで言ってたの、観た!」
「えー!じゃあさ、一般人に紛れてるんだから、普通に電車で隣に座ってたりとかすんのかな!?」
「きゃぁぁ!それ超嬉しいかも!」
「でも、ルーチェはメディアの露出少ないから意外と気づかないかもよ?特にハルはいっつも下向いてるし!」
ピカピカ、キラキラ、している女の子達が、何やら盛り上がっている。
それを余所に、私は黙々と帰り支度を整え、静かに教室を出て行った。
ああいう子たちは、毎日をどんな風に過ごしているんだろうかとか。
そんなの考える事すら思い浮かばないほど、私は今の状況に満足していて。
今のまま、この静かで平和な世界が、ずっと続いていくんだということに、疑問の余地はなかった。
まさか、その静寂が、明日引っ繰り返ることになるなんて、微塵にも思っていなかった。