元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
「仲介人?
嫌だなぁ、ポーカーは何を勘違いしているんだ?
僕は情報屋だよ?」
ニコリと和泉さんは笑うけど、その目の奥は一切笑っていない。
・・・怖いこの人。
何考えているか、全く読めない。
「ご、ごめんアイス」
「・・・そろそろ仕事行けば?
僕ボスに会うから待っているんだけど?」
「は?ボス?
・・・さすが俺ら幹部の中で最も力を持った幹部だな。
ボスが会う殺し屋、幹部である俺らの中でもお前だけだし。
どうやってそこまで気に入られた?」
「僕は情報屋・・・ダカラネ」
裏の世界で、1番必要なのは、情報屋なのかもしれない。
それとお金。
「じゃあなアイス、それに新米殺し屋チャン」
ポーカーと呼ばれていた人が、扉の方へと向かって行く。
「アリサっていうのはね」
不意に小さな声で話しだす和泉さん。
聞き洩らさないよう、耳を傾ける。
「紅羽の親友で仲間だった殺し屋だよ。
ロンリネス・・・澪鵺によって殺されたけどネ」