元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~









え?

神崎が、紅羽の親友を殺した?



「澪鵺の双子の妹が、紅羽によって殺されたんだ。
復讐ってヤツだよ・・・」

「・・・」

「紅羽は仕事で殺したんだ。
本当に復讐されるべき人物は、澪鵺の双子の妹を殺すよう依頼した子だよ」

「アイス様」



ひょこひょこと、受付嬢が来る。

受付嬢と呼んでいいのかはわからないけど。



「ボスとお繋ぎしました。
今すぐ来てほしいと言っておりました」

「わかりました」



ペコンッと受付嬢に和泉さんは頭を下げたので、一応チサも頭を下げておく。



「場所はわかりますか?」

「ええ」

「では、お気を付けて行ってらっしゃいませ」



受付嬢に見送られ、和泉さんは歩き出す。

途中、向こうから男の人が数人来た。

和泉さんを見ると、焦ったような顔をして道を開けた。

・・・和泉さん、どれだけ力を持っているのだろう。



さっきポーカーと呼ばれていた人が言っていた。

『俺たち幹部の中で、最も力を持った幹部だ』って。




和泉さんは

誰にも負けない凄腕情報屋なのだろう。







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