元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~








「素晴らしいぞキョウ!さすが我が息子!」

「えへへ、ありがとうお父様!」

「・・・」

「あお母様!どう?僕の出来栄え」

「・・・キョウ」



母親は俺を抱きしめ、泣き始めた。





そして数日後。

母親は自殺した。

俺が愛用していた銃を使っての自殺だった。




「お父様、何でお母様は死んだの?」

「知らない方が・・・身のためだキョウ」



教えてくれない父親に腹を立て、俺はビルを抜け出し、あるバーへと向かった。



「アイスーいる?」

「これはこれはぼっちゃま。
珍しいですね僕のお店に来るなんて」

「アイスなら教えてくれるよね?
どうしてお母様は自殺したの?」



オレンジジュースを置きながら、アイスは溜息をついた。




「お父様が教えてくれませんでしたか」

「うん」

「隠していたっていつかはバレるのに。
良いでしょう、僕が教えてあげます」







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