元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
「は、早くない?いつもは何時なの?」
「いつも?3時半」
早―――――――ッ!
「何でそんなに早く・・・!」
「オレ、中学の頃、早く学校行きたくてさ」
「彼女さんでもいたの?」
「・・・まぁ、その時はね」
あっ・・・。
あの笑顔だ・・・。
どこかコチラも切なくなってしまう、あの寂しそうな笑顔だ・・・。
「今は?」
「いないよ。・・・少し気になる子ならいるけど」
「へぇ。
カナの知っている子?」
「うん」
「誰?」
好奇心から、カナは聞いた。
「花菜チャン」
「・・・は?」
・・・カナ?