元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~








「すいません。たこ焼き味のソフトクリーム1つ」

「はーい、ありがとうございます!」



手にソフトクリームを持っているのを見た総司は、まるで犬のようにやってきた。


「花菜チャン、それまさかオレのために!?」

「なわけないでしょ」

「だよねー・・・」

「半分こしましょ。
カナも食べるけど、総司も食べていいよ。
全部食べちゃ駄目だけど」

「・・・良いの?」

「どうぞ」

「わぁい!やったぁ!
ありがとう花菜チャン!!」



アンタはいくつだよ。

まるで小学生の子どもみたいなはしゃぎっぷりだ。



ソフトクリームを食べていて、よしと思う。



「お腹いっぱいになったから、残りあげるよ」

「え?でもまだ、こんなに沢山残っているぜ?」

「総司食べたいんでしょ、どうぞ」

「・・・ありがとう花菜チャン!」



目をキラキラさせ、ソフトクリームを大事そうに食べていく。

そんなに美味しいかねぇ?

そもそもカナ、ソース自体あんまり好きじゃないし・・・ネ?







< 17 / 283 >

この作品をシェア

pagetop