元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
お父さんは、僕らを見て気まずいと思ったのか、さっさと立ち去ってしまった。
「陽詩とお父さん、仲良いのか?」
「前よりはね。
お兄ちゃんが亡くなった時は、仲悪かったよ。
でも、お兄ちゃんの分までお父さんと仲良く出来たらいいなって思って。
それから仲良くし始めた。
少しぎこちないかもだけどね」
「陽詩も陽也もお父さんに似ているから、きっと仲良くなれるよ」
「え?似てる?どこが?」
「ふふ、どこでしょうね?」
「ひょ、氷の意地悪ー」
向日葵を手向けながら、僕らは手を合わせた。
陽也。
僕は陽也の能力を受け継いで、仕事をしているよ。
陽也の分まで、陽詩を大事にするから。
安心してね。
ありがとう。
僕にさまざまな贈り物をしてくれて。
陽也に救われてばかりだね。
陽也は、
僕の大事な、
親友だよ。
これからも、
ずっと。
【END】