元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~








「あ、紅羽」



帰り道、澪鵺に声をかけられる。



「今帰り?一緒に帰らない?」

「・・・うん」

「どうした?元気ないな」

「別に・・・」



私が澪鵺の顔を見れずに俯くと。




・・・どこからか、甘い声がした。




「カンちゃん!」

「あ、キヨちゃん」



甘い声の正体は、昼間裏庭で見た、あのアイドル級の美少女。

間近で見ると、めちゃくちゃ可愛い!

その笑顔、マジで天使!



てか、カンちゃん?キヨちゃん?

カンちゃんって・・・澪鵺のこと?

神崎のカンから取ってカンちゃん?

不思議なあだ名つけるな・・・。



「紅羽、紹介するよ」



いや、別に紹介してほしいとは思いませんけど?

・・・とは言えず。







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