元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~










数十分後。

その駅に到着した。



カナの家がある駅からは、かなり遠い。

それなのに、昨日来てくれたんだ。

優しすぎるよ・・・。





「あれ?花菜じゃん」

「スッチー!」



声をかけてくれたのは、スッチー。

キャットのメンバー。

先ほど話した、総司の住所と似ている人だ。

確か本名は、須藤(すどう)さん。

カナより5コ年上だ。



「珍しいなどうしたんだよ」

「この住所の家に行きたいの」

「どれどれ?
・・・俺ン家(ち)と近いじゃん。
行き方わかるか?」

「わかんないっ!」

「じゃ待ってろ、地図持ってくるから」

「地図?」

「俺今この辺で道案内のボランティアたまにしているんだ。
この辺迷子続出するからさ。
俺らが街を見回りして、道を教えてあげるんだぜ」

「スッチーかっこいい仕事しているじゃん」

「で、そういう人たちに、地図あげてんの。
花菜にもやるから、それで道案内してやるよ」

「ありがとうスッチー!」



持つべきものはトモダチだね!!









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