元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
オレは彼女が知るはずもないが、彼女にお金の行方を聞いた。
彼女は母親と同じ、気味悪い笑顔を浮かべた。
「そのお金、もらったわよ。
久保田家の息子って言うから、もっと多いお金を期待していたけど。
案外少なかったわね。
まあでも良いわ、アリガトウネ?
フフフ・・・アハハハハハハハハ」
「ちょっと、待ってよ。
そのお金返してよ・・・」
「嫌よ。
それとも、アタシを殴ってまで取り返す?
アンタには無理でしょ?
だってアンタ言っていたものね。
自分は女性恐怖症だって。
女のアタシを殴れるわけないものねぇ」
確かにそうだ。
今だって、凄く離れているにも関わらず、心臓はドキドキしっぱなしだ。
オレはその場に倒れた。
兄貴が仕事の忙しい中、来てくれた。
「話は聞いた。
大丈夫か総司」
「・・・兄貴」
「ん?」
「オレ、やっぱり女嫌いだ・・・。
女はすぐに裏切る・・・。
女ナンテ、ミンナミンナ死ネバ良インダ」
「総司!?」
ソウダ、女ナンテ、死ネバ良イ。
ミンナミンナ。
ミンナミンナ。
ミンナミンナ、ミンナミンナ、ミンナミンナ、ミンナミンナ、ミンナミンナ、ミンナミンナ、ミンナミンナ、ミンナミンナ、ミンナミンナ、ミンナミンナ、ミンナミンナ、ミンナミンナ。
・・・死ネバ良イ。