元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
「ところで花菜。
この間オレを、どこに連れて行こうとしたの?」
「この間?」
「オレが花菜の地元に行ったとき」
「あぁ・・・アレね。
実はあの先に、カナがいたキャットのアジトみたいなのがあるの。
カナが過ごした場所、総司にも好きになってほしかったの」
「なるほど・・・」
「総司さえ良ければ、また行かない?」
「今から行くか?」
「今から?
今からは無理だよ。
知紗にノート借りているからさ。
そろそろ写さないと、テスト前困るでしょ?」
「・・・花菜って意外に真面目だよな」
「うん、そう?」
「ならオレも授業受けないとな!
恭真待たせているし」
「そうだね」
しかし相変わらず校門から校舎まで遠いな。
やっと着いたよ。
「ところで総司」
「ん?」
「ずっと聞きたかったんだけどさー・・・」
「何?」
「何で総司は、カナと一緒にいても倒れなかったの?」
「さぁ、何でだろうな?」
ふふっと楽しそうに笑う総司を見て、答えなんて気にせず赤面してしまったのは、
顔を隠したので、総司は知りません。
なので!
読者の皆様だけの秘密にしておいてください。
「花菜どうした?顔赤いけど」
「う、うるせっ」
これからも、カナは総司しか愛さない。
総司以外愛せない。
大好きだよ、総司!