元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~
チサはボソッと呟く。
だって、2人は有名な元殺し屋。
2人ならアッサリ入れそう。
「ボクらを使うなんて、無理だから」
「紅羽にも頼んでみる!」
「紅羽にはボクから断るよう言っておく」
「何でそんなに意地悪なの?」
「確かにボクらは元殺し屋。
入るのは楽だと思うけど。
もうやめたからね・・・。
さすがに断られるのがオチじゃないか?」
「そこをなんとか!
お願いします!!」
勢いで土下座をする。
誰も見ていないことは、確認済み。
「土下座しても断r・・・」
「あ――――ッ!」
向こうから聞こえた大きな声。
思わず神崎と一緒に耳を塞ぐ。
「く、紅羽?」
「紅羽!」
「澪鵺!何で知紗を土下座しているの!」
「い、いや・・・それには理由、そう理由があって!」
紅羽の前で突然慌てだす神崎。
紅羽には弱いみたい・・・。