元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~









「てめぇら!
人を呼びつけておいて遅刻するとは何様だ!
もう殺し屋じゃねえから甘く言われると思っていたんだろうが、そんなのは大間違いだ!
顔洗って出直して来い、この馬鹿野郎が!!」




えええぇぇぇぇ!?

和泉さん、変わりっぷりが・・・!

あの神様みたいな笑顔と正反対すぎますよ!

ギャップありすぎだよ!!




ふぅ、と一息ついた和泉さんは、振り向いた。

表情は・・・あの神様って言うか仏様みたいな笑顔だ。




「ごめんね知紗ちゃん。
僕、時間には厳しくてね」

「あ・・・そうなんですか・・・」

「ほら氷さん。
知紗引いていますよ」

「・・・てめぇが引かせたんだろうが紅羽」

「ごめんなさい・・・」

「紅羽馬鹿だな」

「澪鵺、他人事だと思うな。
お前もだろうが、カス」

「・・・すいません」



ひいいぃぃぃ・・・!

チサ、決めました。

和泉さん怒らせないようにします!

怒らせたらオワリ。

多分この威圧感で負けます。




キャットにもマウスにも、こんな怖い人いなかったよ!








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