undying love 〜永遠の愛〜


友里を腕の中に閉じ込めていると居心地が悪いのか、身を捩らせて逃げようとする

『…雅也?大丈夫?』

唇に触れるだけのキスをして、抱きしめていた腕を緩めた

「しーっ…今日は疲れたから〜…もう寝る。友里も寝るぞー」

『えぇっ!?…私も?』

自分がしたことが、友里にとって良いことなのか、ただの自己満足なのか…そんな事を考えていた

動かなくなった友里をチラッと見ると、俺の顔をまじまじと見ていた

…ん、なんだ…?
呆れてる?いや…怒ってるのか?

『雅也…ごめんね…』

「…ん?…何が?」

俺の脳内でさっきの別れ話のくだりがフラッシュバックする

『携帯に…血がついてた…パパの所に行ったんでしょ?…怪我はしてないみたいだけど。ごめんなさい…私のせいだね…』

ベッドの近くのテーブルに置いてある携帯を取ると、血は着いていなくて、全くいつもと変わらなかった


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