undying love 〜永遠の愛〜
「ついてねーじゃん。騙した〜?」
静かに息を吐いて、手の甲を額につけたまま話すと、友里は大きく首を振った
『さっき拭いといたの…雅也、様子おかしかったから…』
…はぁ〜…甘いな俺も
心配かけたくなくて黙ってたくせに、肝心なところでミスってるし…余計な心配かけてるし…
「ごめん…抑えきれなかった。…アイツが普通に生きてるのが許せなくて…」
結局、全部バレバレか…
これ以上友里を苦しめてどうすんだよ…
何も出来ない自分に自己嫌悪になって、一つため息を吐いた
『…謝らないで?私の為にパパのところに行ったんでしょ?…ありがとう。嬉しいよ…嬉しい』
友里は、俺の手を自分の両手で包んで、優しく撫でていく
『私を幸せにしてくれる手なんだから、汚しちゃダメ…。…だけど何か嬉しい!ふふっ…ありがとう雅也』
その時、がんじ絡めになっていた糸がゆっくり解けてゆく気がした
また友里に助けられたか…
その日はそのまま友里を抱き枕にして、眠りに落ちた。びっくりする程良く寝れて…翌朝、目覚めて一番に友里の顔を見れて、幸せな気分になれた