undying love 〜永遠の愛〜


『では…誓いのキスを……』

神父さんは少し困ったようだったが…でも優しく促してくれた

友里の涙を指で拭うと、友里は俺の目を真っ直ぐ見てきて…俺はそのままそっとキスをした

また泣き出した友里を軽く抱きしめて、額にキスを落として教会をでた

扉を開けてもらうと、皆がライスシャワーで迎えてくれた

「痛ッ!…俺は鬼じゃねーぞ!」

2人が末永く豊かに暮らし、子宝にも恵まれるように…そんな意味のあるライスシャワーを、節分の豆まきのように投げてくる友達に悪態をつきながらも、俺は幸せな気持ちでいっぱいだった

ブーケトスも無事に終わり、後は身内だけの予定だったので、来てくれた友達に2人で挨拶をして回った

何枚か写真を撮って、全て終わる頃には空は茜色に染まっていた


< 106 / 132 >

この作品をシェア

pagetop