undying love 〜永遠の愛〜


ーガシャン!…

時々耳に入ってくる、その大きな音に顔をあげると、白衣や手術着をきた人が俺の前を怖い顔をして走っていた

…なに?…何があったんだよ?
何でそんなに慌ててんだよ?

状況が把握できない俺は、ただ手術中の赤いランプが消えるのをずっと待っていた

ーピリリリッ……

『先生!心拍数が!』

…えっ?…はっ?
心拍数…って?

専門外だが一応医者だ。危ない状況って事は嫌でもわかった

『…雅也……』

「えっ?…じーちゃん?何で泣いてんの?」

『これを読みなさい…』

じーちゃんは涙を拭うことはせずに、俺に綺麗な水色の封筒を渡してきた

その綺麗な水色の封筒には、少し癖のある丸文字で、[雅也へ]と書いてあった


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