undying love 〜永遠の愛〜
−ピ―――…
機械音と皆の泣き声が虚しく病室に鳴り響く
「…友里?…おい……友里…目開けろよ…友里!」
零れ落ちた友里の涙は温かくて…俺は友里の呼吸器を取って、強く抱きしめた
いつもみたいに腕は背中に回されなくて
触れる度に赤くなっていた頬は白いままで
キスをしたら、不器用ながらも一生懸命応えてくれる舌は動かなくて
その大きな漆黒の瞳は開くことはなくて…
俺は友里の身体が冷たくなっていくのが怖くて、いつまでも抱きしめていた
自分の熱を友里に分けるように何回も口づけをして、何度も名前を呼んで、愛を囁いた
いつもなら、くすぐったいと言いながら起きて笑ってくれるのに、今はビクともしない
無理矢理、友里と離された時には、辺りはもう真っ暗だった
『…雅也…』
「……なんでだよ…」
俺は結局友里を最後までちゃんと守ってやることが出来なかった
この幸せが永遠に続くと信じて疑わなかった
俺の腕の中で、小さく寝息をたてる俺と友里の小さい命を抱いて、心の中で何度も謝って、何度もありがとうと繰り返した
『手紙…読んでやれよ…』
親父にそう言われ、はっきりしない視界の中で友里からの手紙を読んだ