undying love 〜永遠の愛〜


友里が亡くなって、3年が過ぎた

何度、時間を巻き戻せたらいいのにと、願ったかわからない

最期の時、唇を薄く開いて『ごめんね』と呟いた友里の顔が忘れられなくて

孤独な夜は自分を責めて…言葉にならない想いが溢れていった

2人で永遠を誓った海は、悲しくて…でも何処か温かい気持ちになれた

ここにくれば、決して戻らないけど、友里を傍に感じることができた

[…私は死んだら風になりたいな…そしたら雅也といつも一緒にいれるもんね]

友里が、亡くなる前に言っていた言葉が浮かんでくる

『…パパぁ…』

さっきまで波打ち際で遊んでいた友愛が、俺の左手の人差し指をギュッと握ってきた

「ん〜?どうした?」

その仕草が、友里とまるっきり同じで、想わず笑みが零れる



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