undying love 〜永遠の愛〜
「友愛…パパに教えて?」
何か渋っているような表情で俺をジッと見つめてきたと思ったら、俺の胸に飛び込んできた
『ん〜……パパぁ…』
「友愛…」
友愛は自分の事より、俺を困らせないように…と、いつも仕事ばっかりで寂しい想いをさせているのに、瞳に涙を溜めながらうな笑うような子だった
「友愛…ちゃんと話してごらん」
目線を合わせて友愛の瞳を真っ直ぐ見つめた
『ママがお星さまになったのは、ゆあのせい?』
友愛は友里の事を、テレビの中でしか見たことがない。
ビデオの中の友里を指して、これがママだよ。と言っても到底納得するわけなく、この質問も幾度となく繰り返されてきた
「友愛のせいじゃないよ?ママは友愛の事、大好きだーって言ってたよ」
『…ホント?ママ、ゆあのことだいすき?…ゆあもママすきだよー』
パアッと花が咲くように笑う友愛は友里の笑顔と良く似ていた
「あとね、ママはお星様じゃなくてね…」
友愛を抱き締めて話をしていると…
俺と友愛を爽やかだけど、どこか温かい風が包むように吹いてきた
…友里?
友里が俺達を抱き締めてくれてるのかな…
『パパぁ?どうしたのー?』
キラキラした笑顔を抱き締めて、
友里を感じながら、あの日と良く似ている、雲一つない澄みきった青空を見上げた
「ママはお星様じゃなくて、風になったんだよ。友愛とパパと、朝も昼も夜も…ずーっと一緒にいられるように、風になったんだ」
*end*