undying love 〜永遠の愛〜
部屋を見渡していた俺が友里を見ると、俺と視線が絡んだ途端、飲んでいた水をこぼした
『キャッ!!』
「あぁ〜ぁ…何やってんだよ…タオルどこ?」
『クローゼットの箱の一番下…』
…ッたく…面倒くせぇな…
クローゼットを開けるとブランド袋に入った、バッグや、服だとかが沢山並べてあった
うっわ…なんだよコレ…
…全部友里のか?
とりあえずタオルで友里と濡れた所を拭いた
友里は俺をチラチラ見ながら、遠慮がちに俺からタオルを奪う
『……聞かないの…?』
「聞いていいの〜?」
間髪入れずに逆に質問すると、友里は黙って俯いてしまった。長いまつげが表情を読めなくする
『…聞かないくせに』
「さぁ…どうだろうね〜?」
それから俺は、大きな瞳に涙を溜め始めた友里を置いて部屋を出た
ーバタン…
「はぁ〜…」
俺なんかしたか…?
さっぱりわかんねぇ…
ドアに寄りかかって溜め息を一つ吐くとチャイムが鳴って、友里のお父さんが帰ってきたみたいだった