undying love 〜永遠の愛〜
−闇−
雲ひとつない澄みきった青空
なんの仕切りもない、ただ広くて固いコンクリートに寝転び空を見上げる
夏のジリジリとした、照りつくような日射しが俺に容赦なく降り注ぐ
〜♪〜〜♪♪…
「もっしもーし?」
『雅也〜…今どこにいるの〜!?』
「友里には関係ないだろ?」
カンカン…カンカン…
『みーっけたぁ!!』
電話越しで喋っていたのに、コイツは意図も簡単に俺の居場所を見つける
『何でこんな暑いのに自分の家の屋上なの〜?信じらんなーい』
俺の横でプクーっと頬を膨らませて、悪態をついている友里の変化に気付いた
「目…赤いな?また男に振られたのか〜?」
『そっ…そんなことないもん!…私が振ったの!』
図星かよ…
精一杯の強がりを言い張っているが、友里が俺の所に来る時は、必ず男に振られた時だった