undying love 〜永遠の愛〜
−謎−
『雅也…』
「とりあえずコレ…やろうぜ」
戸惑う友里に線香花火を渡して、チカチカ光る赤い光を黙って見つめた
最後の線香花火の火種が手から落ちると、今まで黙ってきた友里が重い口を開いた
『あのね…』
友里の声は震えていて、まだ何も話していないのに涙が零れ落ちていた
「抱きしめてていい?」
一瞬目を見開いてびっくりしていたが、コクッと頷いて差し出した俺の手をとった
服が汚れないように、膝に乗せて後ろから抱きしめると、友里は恥ずかしいのか身体を捩った
「……大丈夫だから話してみ?」
友里を抱きしめていると、自分ではよく分からない感情が溢れてくる気がした
幼なじみだから小さい時からずっと一緒にいたけど、本当は妹として見たことなんてなかったのかもしれない
俺は友里に彼氏が出来る度に、訳のわからない苛立ちが募って、別れる度に内心ホッとしていた事に気付いた