undying love 〜永遠の愛〜
『何?今日は帰らないって言ったでしょ!?そんなの知らない!』
友里は電話の向こうでおばさんに泣きつかれているのか、瞳に涙を浮かべて、無意識に俺のシャツを掴んでいた
『やだ!…やだよ…帰らない!』
「貸せ…いいから貸せよ!!」
戸惑う友里を胸に抱きよせて、無理矢理携帯を奪って、電話を代わった
「…おばさん?俺…雅也。いい加減にしてくんない?もうお前等には友里は触らせねぇから」
友里の肩がビクッ…っと震えた。低く地を這うような声が俺の唇から零れ落ちる
[雅也君…私達は友里の親なのよ!?]
腹の奥底で、どす黒い感情が渦をまくようにぐるぐる回っていた
「違うだろ…お前等はただの犯罪者だ。こんなに友里を壊して…覚えてろよ?絶対許さねぇからな」
まだ何か言ってるのを無視して、電話を切ってそのまま電源も落とした
友里をきつく抱きしめると俺の腕の中で、しゃくりあげながら泣きはじめた
「もう、大丈夫。俺が側にいるから…」
髪を撫でながら背中を擦っていると、だんだん俺の方に身体を預けてくるのがわかった