undying love 〜永遠の愛〜
カーテンや鍵をしっかりしめて、いつもは全く使わないチェーンもつけた
「ちょっとは落ち着いたか?」
『うん…』
友里は始めて来たわけじゃないのに、キョロキョロと部屋の中を見渡していた
「どうした?落ち着いてねーじゃん」
ココアを渡しながらそう言うと、緊張しているのか、頬を赤く染めてそっぽを向いてしまった
『何でもないもん…』
クックックッ…ばればれだし…
「顔赤いよ〜?可愛い〜♪」
俺を無視してテレビをみている友里を風呂に促して、コーヒーを一口飲んだ
風呂場から聞こえるシャワーの水音とBGM代わりのテレビの音で、堪えていた不安が一気に襲ってきた
友里を帰さないと言ったものの、現実は俺達はどこにでもいる高校3年生で、親の力がないと生きてはいけないのが痛いほど痛感できた