undying love 〜永遠の愛〜
俺は友里が眠りに落ちるまで頭を撫でた
腕の中から、規則正しい寝息が聞こえてきて、堪らず友里の顔中にキスを落とした
『…くすぐったい〜…』
「…あれっ?起きちゃった〜?せっかく寝顔眺めてたのに…」
『ふふっ…ねぇ、雅也…私ね?…パパとママには感謝してるんだぁ。施設にいた時間は短かったけど…辛かったから…養女にしてくれて凄い嬉しかった』
俺は友里の口から出る言葉を静かに聞いた
『こんなことされても、やっぱりどっか憎めないの…おかしいかもしれないけど…泣いてる顔見たら…』
「わかった。わかったから…友里は何も悪くないから…もう、この話しは終わりだ」
『…うん』
今にも泣き出しそうな友里を胸に抱きよせて、友里の小さい手に俺の指を絡めた
友里の父親は銀行に勤めていて、母親は専業主婦。この事がもし…公になることがあったら…友里が一番傷つくし、その前に友里はそれを望んでいなかった
友里の頬に落ちた涙を拭って、そこにキスをすると、友里は掠れた声で『好き』と呟いた